2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

はりきって家を出るも、映画館が見当たらない。街は記憶のなかの風景とは違う格好で、そこにある。見つけられぬまま上映時間がきてしまったので、商店街をふらふらと引き返し(商店街はベン・ワット流せばいいと思う)、市立図書館にて赤線地帯をめぐる本を閲…

久々に庭の手入れをした。植えてあったチューリップの球根がことごとく犬にかじられていた。ブクオフで金井美恵子の道化師の恋 (河出文庫文芸コレクション)と色川武大の生家へ (講談社文芸文庫)の生家へ、見仏記4 親孝行篇 (角川文庫)を買う。散歩している間…

図書館バイト、昼夜逆転生活がたたって起きるのがつらい。今日はある職員さんの結婚式。7年間お付き合いしていた方との結婚だそう。そんなにも長い間他人である誰かと一緒にいること、そしてこれからも一緒にいる取りきめをすること。どちらもあまりに遠す…

煙草の匂いが消えなくて別の人の部屋みたい。先輩が来て友人が来て、あれやこれやとくだらない話。アイスクリームが食べたいと外に出て、ポケットに手を入れたまま歩く。なんや言っても僕お前のこと大事に思っとんやから、ちゃんと生きろよーって、とにかく…

一日中家にいたら頭痛がしてきた。誰とも話をしないまま何かを考えるのはあまりよくない。本ばかり読んでいたせいか、それとも雨のせいか、夕方急に眠くなって寝た。〈想像〉のレッスン NTT出版ライブラリーレゾナント015、昼の学校 夜の学校、わたしとバス…

朝7時。電子音で目覚め、返信を打ってまた眠る。急な仕事が入ったのだそう。昼過ぎまで布団のなかにいたけれど、図書館で予約本を借りるため家を出る。ベリーショーツ 54のスマイル短編 (ほぼ日ブックス)は噂通りかわいい装丁(しっぽ付き)。ツタヤでDVDを…

女3人で焼き鳥を食べに行き、ビール、焼酎。そのうえ、なぜか知らないおじさんに梅酒の中瓶を入れてもらい、もちろんそれも空け。バーでキールを飲み、目覚めたら先輩宅のこたつにいた。眩しい光のなか家まで帰るのはうしろめたい。こんな生活してたら罰が…

味噌を変えようと思いスーパーへ行くも、やっぱりいつもの味噌を買って帰る。このへん保守的。新しく入荷されるドライフルーツはよく買う。最近のものだと半生のイチジクがとてもおいしい。枝つき干しブドウは2か月ごとに消えたり現れたりする。ここに通っ…

ズブロッカとアイスクリームは合うのだと言い張っていた覚えはある。今日は研究室の追いコン。お酒が入らないとへこたれそうだからと飲むも、結局ふと気づくと目の前がにじんでいる。ここでまばたきをしたらこれは涙になるんだろうか、なんて考えて自分の寂…

久々にお風呂で熟睡。目が覚めても冷えたお湯(もはやお湯とは呼べない)のなかでしばしぼんやりとする。一定速で聞こえる電車の音で自分の置かれている状況を知り、あたふたとお湯の蛇口をひねる。お風呂のなかで眠るというのは本当に気持ちがよいことで、…

夜通しパチパチやっていたら朝がやってきて、新しい日の始まりを見届けてからひと眠り。隣の人が布団をたたく音で目覚める。同棲男女の日常は楽しそうで、時々聞こえる笑い声が眩しい。その隣にひっそりと生息している私の楽しみは晩ご飯と新しい石鹸です。…

勇み立って大学図書館へ行くも休館、帰りに寄ったスーパーは人だらけ。今日は祝日だったのね。久しぶりに張りきった月曜だったので拍子抜けして家まで戻る。ピクニック、その他の短篇 (講談社文芸文庫)の「窓」が気に入って2回通り読む。ぬるっとした言いま…

長電話につきあって午前4時。メガネをかけたまま倒れこんでいて、目覚めたときには一日の半分が終わっていた。図書館で本を借り、家に戻ってかぼちゃの煮物づくり。ワードよりもメモ帳の方が筆が進むことがわかり、だらだらと書く。 会うたび言葉を交わすた…

霧のかかった夜は外に出るのが怖い。CD屋さんに寄って帰ろうと思っていたけれど、学校からまっすぐ帰宅。買いたい気持ちだけが宙に浮き、ふらふらとアマゾンに踏み込んだが最後。思うままにCDを買ってしまった。Lookaftering、Segundo、Solo Piano、Golden M…

暖かさは人の心をゆるませる。ここ数日妙に家事が楽しくて、料理や洗濯ばかりしていた。鶏がらからスープをとると本当においしくって、豆をいれたりネギをいれたり。野菜をまるまま放り込むというビジュアルも楽しみのひとつ。図書館へ行っても足は雑誌コー…

暮しの手帖を買った。表紙がすっきりしている(紙質、文字)。味噌汁とおにぎりが食べたくなったので夜中にがさがさ。隣の部屋から料理の匂いがすると空いていないお腹も空くよなと思いつつ、うっすら聞こえるベースラインで「いる」ことがわかる隣の人に心…

屋上がえりを読む。ある書評で重松清さんがこの本について「わたし」の不在が生む心地よさがあると語っていた。開かれた物語に吸い込まれる心地よさ。石田さんの目は私の目になり、見たこともない世界を見る。読み進めていくうちに既視感のようなものを味わ…