昼から友人と待ち合わせて歩く。本屋、カレー屋、電気屋、布屋、欲だらけの散歩。空がもやもやとしていて、花粉か砂かとおびえながら息を控えめに吸う。一昨日に会っていて、明日も会う友人とでも、別れるときはためらってしまう。ばいばいを軽く言って、家に帰る。
知らぬ人との仲間意識について。ホーム外に来た不安は、共感によって和らげられる、と思う。広い電気屋にいると、足早に移動する相方を持った人に、お互い頑張りましょうと勝手な親しみを感じる。最後にはおとなしくDVD鑑賞をして、十分楽しんでいたのだけれど、やっぱり電気屋は慣れない。
言ったそばからブーツを買ってしまった。本を売りに行ったついでに買ったから、本屋までの間にかごがすっこ抜けそうだった。減らした本の3分の1くらいを、また増やしてしまう。どうして、どうして。もうすぐ引越しです。