引越しの日。片付けが終わったのでテレビ(3分クッキング)を見ながら、さわら食べたいーと何もない部屋でお腹をすかせる。仕事がないのでテレビを梱包して、いよいよ手持ちぶさたになる。床に座るも、ぽつんと感が増すばかり。
お腹すいたーと思っているときに、ピンポンが鳴る。働く間もなく作業終了。てきぱきした引越し屋さん(ぐっさん似)の携帯電話の画面が、娘さんとの写真だったのがよかった。
ここの住所が、高校のとき付き合っていた人の名前と同じだったから、書くたびにきゅうとなっていた。顔も忘れているのに。そんなことももうなくなるし、大好きなスーパーのはしごもできないし、あーやっぱり寂しい。近所の早起きなシェパードも、隣の仲良し男女さんも、次ここに住む誰かさんも、どうぞお元気で。結局最後まで、ロック解除の仕方はわからなかった(怠慢)。