帰ってきた新大阪は相も変わらず人であふれ、連休が終わる前のひとにぎわいといった様子だった。地元の駅で両親と別れ、弟は左へ私は右へバイバーイと別れて新幹線さくらに乗った。福岡に住む弟こそさくらに乗ればよかったが、寝過ごすのがおそろしいといってのぞみに乗った。この連休は関西−四国のあいだをうろうろしていたのだけれど、それが今の私にはすこぶるよい時間になったようで、さながら命の洗濯のよう(てこういう気分のときに使うのかーというくらい晴れやかな日々)だった。
普段だってなにが忙しいというわけでもないけれど、連休前の一週間は疲れすぎてお風呂に入る間もなく寝る→早朝目覚めて後悔→お風呂→出勤というひどい生活を送っていて、もういややーと思った。ところが連休にはいってからというもの、人と会う以外は寝転がって本読んでコーヒー飲んでごはん作って、お風呂入って映画見てサイダー飲んで寝る、といったまったくもう公にはできないような暮らしをしていたところ、ぐんぐん健康になり肌荒れも治り体重も減り、なにかを書こうという気持ちにもなったのでびっくり。
というわけで今日も今日とて家で「息もできない」を見、もう悲しすぎておなかが痛くなって、そのうえレイトで「ブルーバレンタイン」を見に行き、愛ってなんなのーとなってさらに胸をえぐられるような気分になる。帰りみち、心斎橋のティファニーのショーウィンドウには祝福をうける恋人たち、エンゲージリング、TRUE LOVE GROWS、といったディスプレイが施されている。来月は先輩の結婚式やーなに着ていこうって考えて、あのふたりはTRUE LOVEっぽいわーと思い、きーみーだけをしんじーてーって藤井フミヤの歌を脳内で流しながら帰った。