夜、幼なじみとごはんにいく。この幼なじみがほんまの幼なじみ、というか実家が隣同士の同い年の男の子で、隣に住んでるだけにちゃんと会おうってこともなく10年くらい経っていたのだった。幼なじみは職人になっていて、包丁研ぎが楽しすぎてたまらんそうで、好きな仕事やけれど不安定やわーといっていた。私は私で、今の会社におってええんか挑戦したほうがええんかって迷っているし、結局ないものねだりやなーという結論に至る。
さいころの記憶は鮮明で、幼なじみの家のコンクリートにチョークで書いたけん・けん・ぱ、や、魚屋さんにもらったイカの軟骨を川に流して、それがキラキラしてきれいでずっと追っかけてったことを今でも覚えてる。記憶がないころからの知り合いなので、話しているうちに3歳くらいの記憶が引き出されて奇妙なかんじだった。
ただ、二人の間で一致したのは「とにかく、のび太の恐竜を見ていた」ということで、何十回とビデオを見すぎてついにはテープがすり切れたのだった。はたして、テープがすり切れるという経験は私のこどもとなる世代に理解されるのだろうか、と思う。私は今でもピー助ー、ぴょぉーいという声まねがとても上手です。あんま通じないけど。