brille2007-02-28

はりきって家を出るも、映画館が見当たらない。街は記憶のなかの風景とは違う格好で、そこにある。見つけられぬまま上映時間がきてしまったので、商店街をふらふらと引き返し(商店街はベン・ワット流せばいいと思う)、市立図書館にて赤線地帯をめぐる本を閲覧。この街はどこを見ても若者がいない。
家に戻って夕飯のしたくをし、洗濯物を畳む。いつか今の風景がなくなってしまうとき、思い出せなくもなるとき、この街は私にどう映るのだろう。あの人用に地酒を買い(プリン体少なめ)、そういえばあの人の故郷は雪の降るところなんだと思い出す。雪が積もったところなんて見たことない、と言ったときの信じられないっていうあの顔を、もう、だいぶん忘れてしまった。

Temperamental

Temperamental

ブクオフにて。