朝の電車で戻る。地元の駅のホームは、そこにいるだけで妙な感傷を引き起こす。昨夜眠れないからといって、ノルウェイを読んだのがよくなかった。ずるずると、数珠つなぎに出てくる思い出に、呑まれそうになってしまった。どうして、こうも色々なことを忘れてしまうのだろう。
いただいた桃を、ジャムにする。桃トーストにしてもよかったなー。桃やイチジクや、こういう食べ物は、知り合って日が浅い人の前では食べられない。どうしたって、動物っぽい。作りながらつまみ食いをするのも、同じく。
実家にあってよかったものは、コーヒーを凍らせてくだいたもの。グラスに牛乳と一緒に入れるとすぐにコーヒー牛乳、って考えた母は横着なのか何だか。ペーパードリップで落としたコーヒーに、氷と牛乳を入れる気にはならないので、ひとり暮らしにはよい。ケメックスで入れたいなと思いつつ、カリタ(庶民)。