目が乾いて、すぐ眠くなる。書架のすみであくびをしながらバイト。帰る頃もまだ日差しが強い。少し寝て起きたら、すっきりというより生ぬるい倦怠感。床にまいた資料を集めながら、パソコンに向かう。
眉間にしわをよせながらパチパチしているところに、知らない番号から電話。とってみてもしばらくわからなかったのだけど、おれおれーわかるー?って、高校のとき知り合った人だった。後ろの声ががやがやしたなかで世間話をして、じゃあまたと電話を切る。公園に遊びに行って、鍵をひっつけていた小さいグルミットをもらって、それから会ってもいなかった。急に会いたいと言われても、どういう顔をしていいのかわからない。あの人お酒入ってるわ、などと思いながら、動揺している自分に気づく。ちょっと悔しい。
いけちゃんとぼくを読む。泣けるという評を聞いていたけれど、どちらかというと端々の笑える要素が好みだった。いけちゃんかわいい。