初めて夜のファミレスに行き、きょろきょろして疲れる。出かけたのは8時だったはずなのになー、と考えながら夜道を走る。帰ったままの格好で起きたときの情けなさといったら。のろのろと起き出して、出かける準備をする。
ごはんを食べながら旅行の話。どんどん現実らしくなってくる。年明けすぐのフィンランド行きになりそうで、カートブーツコート!と心のなかで大慌て。あたたかい所で育った子ばかりなので、寒さの想像がついていない。がしがし歩けて、疲れないブーツを買わないと。ちらっと見に行った長靴は、疲れそうやし滑りそう。フィンランド前に、先生から「北海道にとべ」という指令が下りそうなので、寒いときに寒いところへ行く冬になる(人生初です)。
猫のあしあとを読む。泣くまいと思って目を落とし、1時間後には泣いている。ひとり暮らしをしていて一番怖いのは、犬の死に目に会えないこと。犬を飼う前、どうしたって自分より短い命を預かるなんて、悲しいことがわかりきっているじゃないか、といった父親はまっとうだと思う。町田さんの、預かりものである、という考えはほんとにそうだなーと思って、私も人生をふり返ってみる。預かりものに利子をつけられたことなんて、一度でもあったかしらと。そうはいっても、早起きもいびきも、犬くさい玄関も、なくなってしまったらどうなるのだろう、と残された自分のことを少なからず考えてしまうあたり、だめだなーと思う。