証明写真を撮る。明日髪を切るのに、どうして待たなかったのという頭で、まーだらしないという母の声が聞こえてきそうな仕上がり。帰って頭をだんごに結び、さっさと封をして書類を送る。ついでに、日本昔ばなしの切手を買う。
カレンダーを眺めていたら、時間がないとそわそわしてしまうのだけれど、そうしたところで仕方がない。人に会う約束だけはしっかりと書き込む。最近後輩ちゃん(女子)と週一で遊んでいて、今日もまた次の約束をした。まるで付き合う前みたいな状態になっていて、自分で約束しておきながら笑ってしまう。まさにデイト。
言い寄る私的生活を読む。数日かけてお風呂のなかで読んでいたら、思い出そうとして思い出せない、もどかしい気分になった。思い出せなかったのは出来事ではなく、その時の苦々しさや切なさといったもので、気持ちの大部分を占めていたはずのそれらが、いつの間にか少し言葉を与えられるだけで足りるようになった。それよりか、一瞬の楽しさが、余計に楽しく感じられることといったら!面倒な事情に首を突っ込んでいても、どこかで面白がっていられるのだから、恋愛っておかしなものだと思う。