2007-01-01から1年間の記事一覧

すうと風が抜け、いい天気だと起きあがろうとするも体が動かない。頭から押さえつけられているような重たさ。頭のにぶい痛みがとれなくて、学校に出るもはかどらない。大友さんのユリイカを買って早々に帰る。あたまいたい、と呟いてみるもよくなる訳がなく…

朝の電車で戻る。地元の駅のホームは、そこにいるだけで妙な感傷を引き起こす。昨夜眠れないからといって、ノルウェイを読んだのがよくなかった。ずるずると、数珠つなぎに出てくる思い出に、呑まれそうになってしまった。どうして、こうも色々なことを忘れ…

ここが最もそれらしい姿になる明け方、カブの音がひびき、ニワトリが鳴く。夜の静けさを破るように、高らかと。それにつられて犬も目覚め、二階まで聞こえるほどの大あくびをするのだった。その情けない声を聞いて二度寝。ひとり暮らしの時の緊張感が、まる…

巻きあげるような風に、カーテンがなびく日。授業が一週空いたので、思い切りで下り列車に乗りこむ。週末の特急はどこか気だるい空気で満ちていて、ことりと眠りに落ちる。弟の飲みさしのココアを飲んだら、ココア味のプロテインだった。おいしくない(勝手…

定番 (あたらしい教科書 4)、酔いがさめたら、うちに帰ろう。、ひとり日和を読む。ひとり日和、主人公の「くせ」がどうも苦手で、ところどころ苦しかった。 話と話の間に、すっと煙草に火をつけ、相槌をうちながら灰を落とす。その携帯灰皿が猫型だったとき…

霧のように雨が降る。先生と話していると、娘を嫁に出す気分だなんて言われてしまって、ありがたいやら申し訳ないやら。ゆくゆくはきちんと恩返しをしたい。ツィゴイネルワイゼン [DVD]を見る。奇妙に絡み合う関係が、もやもやとストーリーを覆っていく。筋…

図書館、夕方家に戻って洗濯。借りてきたねにもつタイプ、海辺のカフカ、ゆれるを読む。岸本さんの目線、穂村さんのそれと近いものがあるけれど、地に足がついている。最後にはちゃんと戻ってくる安心感。気がついたら休みなく読んでいて、お腹がすく。 窓に…

朝からコピー、分類、コピー。進んでいるんだかどうだか、よくわからない作業。書庫の本をめくるとホコリのせいか鼻がむずむずして、くしゃみを噛みころす。 NHKでやっていたYMOを見る。すごい人たちだ、と改めて。こういう風に年を重ねられたらいい。サポー…

直島に行ったり丸亀に行ったり、よく海を見た一週間。南寺で鳥肌をたて、アイスクリームを食べながら海岸沿いを歩く。疲れたのか、ふてくされながら歩いている子供にめくばせをしながら、頑張って歩くんだよーと思う。もう旅行シ―ズンなのね。卒業旅行なんて…

相変わらずの日差しに、半分目をつぶりながら歩く。人とすれ違うときの熱を帯びた感じが、まさに夏のそれ。隣に座った瞬間、洗濯ものの匂いがする、それだけでその人のことを好きになれそうな気がする。明暗の差にくらくらして、目をつぶったら少し眠ってい…

プレセールへ行く。夏まっさかりでもないのに夏服が安くなるという不思議。ツモリさんで散財ののち、酒の肴、京都のパン屋さんを買う。暑さのせいか、いつも寄るコーヒー屋さんがいっぱいだったため、テイクアウトして公園で読書。パンの本、こんなええ話嘘…

ここで働くのも最後。花束やプレゼントを渡され、顔がゆるむ。大変やったけど、お世話になりました。 アサガオが芽生え、見るたびに葉がふえている。キンギョソウ、猫のひげのような芽が出ている。道端にアジサイが咲いている。梅雨入り。なんであんなに色と…

やっぱり撤収が好きだ。蛍光灯のもといつもの姿に戻った、熱気の残り香と夜の静けさが混ざりあう会場。終わるってこういうこと。もくもくと作業をし、午前二時帰宅。りんごジュースを飲んで寝る。 アサガオが目覚めない。朝晩水やりをしながら、早く出ておい…

それにしても、よく雨が降る。皮の靴をはいてなくてよかった、と駆け足で家まで。いつもにまして涼しい夜。聴いていたもののやっぱり欲しくて、細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-を買う。クリーチャーズのハイスクール・ララバイがい…

空が光り救急車のサイレンが響く、落ち着かない夜。身をすくめながらバイト先より戻る。お風呂に入り、もしもし、運命の人ですか。 (ダ・ヴィンチ・ブックス)を読む。絡まった頭がほどける感じ。うまくかわす方法を身につけねばと思いつつ、全身に響かせてし…

朝顔の種をもらった。植木鉢がないので、イチゴのパックにまいてみる。ちゃんと育つのかしら。たくさん送られてきた甘夏をジャムにしてみたら、ゆるいテクスチャー。どうやらワタのところにペクチンがあった模様(落としすぎた)。マーマレードが苦いのには…

悩みのたねがなくなる。働く先でのいろいろが徐々に重みをまして、お腹を痛めたりしていたのだけれど、やっと。思いもよらないタイミングで、きれいにサヨナラできそう。楽しみもつらさも、一緒くたに詰めこんで、さらりと出て行こう。 行動範囲がもっぱら家…

めずらしく朝から雨だった。香辛料の効きすぎたカレーを食べ、図書館へ。図書館は居心地がよく、思わず眠ってしまいそうになりながら、文献のまとめやコピー。知り合いに会い、ひそひそ声で挨拶。この季節なのに、真っ黒に日焼けしていて驚く(サッカーして…

髪をとかす、気持ちのよいお風呂あがり。小さなチクチクや理不尽な怒りや、そういうものに触れているうち、ご飯が食べられなくなってしまった。あー働きたくない。昼から晩まで授業ののち、図書館に取り寄せをお願いしに行く。 ツィゴイネルワイゼン [VHS]を…

晴れたり降ったり、おかしな天気。図書館で働いたのち大学図書館で読書。人の立ち寄らない雑誌コーナーにて、装苑やら文藝やらを、節操なく読む。発表用の資料まとめをするつもりが、大半趣味の本読み。おじいちゃんの封筒―紙の仕事を借りる。 忘れつつある…

ユリイカ2002年7月号 特集=高野文子を読む。お茄子の改稿前版収録。対象と対象のあいだから読み手の視線を誘導し、虚像である向こう側を、さも目の前にあるかのように見せてしまう。高野さんの作品を読むと、えらいものを見てしまったとため息をつかずにはい…

久しぶりに予定がなく(小さい予定はあるものの)、気を抜かして長風呂。朝のニュースを見ながらストレッチをし、寝転がってその男狂棒に突き■ [DVD]を見る。いやな感じ具合が、胸焼けしそうなぐらいで、おまけにメイキングが吹き出すほどに面白い。「けれど…

黒飴をおともに図書館。ドイツ語をすっかり忘れていて、予習にえらく時間がかかる。家に戻ると祖母からの荷物、野菜にまじってお漬物も届く。弱っているのもあいまって、久々に泣きそうになる。 春物を買っていないにもかかわらず、春だ。まだ冬の延長という…

校舎から出ると急に雨。研究室に出戻り、でもよかったのだけど、悔しいので無理矢理帰る。水滴で前見えず。駒場のイベント、すごく行きたかった。デートコースも見たかった。振りかえると、あれもこれも「ない」づくし。でも、キップには会った。魔法使いの…

休みは終わった。お風呂で目覚めた朝の後悔と、眠れない夜と。寸詰まりな一週間。今日に至っては眼鏡をこわす。昨日は鏡を割った。地面に足がつかないまま過ごしているから、こうなのだ。 追われると逃げたくなる。報われないのならばって、イリュ―ジョンは…

あわただしい別れと出会いと。くり返される毎日に悲しむ暇もないけれど、今年ほど寂しい3月はなかった。久しぶりに外を歩くと、すっかり春めいている。お店しめて花見でも行こうか、なんて言いながらバイト。店を出るときにはすっかり夜で、浮いた空気も消…

ここ数日の記録。 芋焼酎でおめでとうのカチン。まあ色気のないこと、と笑う。久しぶりのあの人はやっぱりいいにおいをさせていて、近づくとあやうく泣きそうになる。来るたびに残していく本やお酒や、どういうつもりか知らないけれど、それらが目に入るたび…

明日の卒業式に備えて朝から文集づくり。印刷室でインクのにおいをかぎながら、紙の束を折る。生協でクウネルを買って家へ戻るも、着いてすぐ昨日から古本市やったと思い出し、コ―トを着直して家を出る。彼自身によるロラン・バルト【新装版】を購入(みすず…

部活の追いコン、ウイスキ―×ビ―ルで声がガラガラになる。後輩でいるのが心地よいのに、先輩がいなくなってしまうなんてやってられないわ。送り出す側はいつも寂しい。 お酒を飲むと人恋しくなって、こういう気分で連絡とるのは止めようと決意したはずなのに…

いつの間にか空白欄がなくなったスケジュ―ル表を前に、焦りと寂しさ。今日は山奥のお寺に行く。うねる道に酔い、寒さに頭痛をひきおこしながらの調査で、えらく疲れた。元気がなくて、古本屋さんで買った昔の広告批評を読みながらお風呂に入る。インタビュー…